建築インプロヴィゼーション

私の中にある「即興性」が、私の「建築」に浸透するその日まで、ひたすら基礎練を積むブログです。

久々に、

書きます。

 

少しだけ、自分をブラッシュアップさせる期間を設けていました。以前よりは、「建築」におけるレベルがUPしてると思います。しかし、インプロの世界に至るまでは、果てしなく遠い…。

 

 

今回は、「設計」のことについて、書きたいと思います。私、実はこの度、設計事務所に就職することになりました。場所は埼玉県で、いわゆるkoedoと呼ばれるところです。koedoは、私が幼少期に育った街です。昔の情緒漂うこの町で、私がかねてから希望していた設計という仕事に携われることは、これ以上ない幸せであります。

 

「設計」というものは、なんだか苦労してデザインを導き出して、お洒落な家を作り出すというようなイメージがあるかもしれませんが、私はちょっとだけ違うように感じています。「形態は機能に従う」。アメリカの建築家、ルイス・サリヴァンの有名な言葉です。つまり、家の形は、住む人の要求、土地の形、周囲の環境などによって、自然と決まってくる、と言ったような意味です。私も同感します。設計士というものは、家をセンス良くデザインする、といった要素も、もちろんあるとは思いますが、それよりも、与えられた条件を勘案しているうちに、自然と、(神に導かれるように、)家の形を決定していく、といったイメージの方が、近いと思うのです。

 

苦労するのは、デザインを導き出す過程にあるのではなく、そのデザインを導き出す触媒となる、多くの知識を身に付ける過程にあるのだと感じます。

 

ですが、私は、その知識を身に付ける過程までもが、楽しくて仕方がないのです。憧れの「設計」に携われる、自分の力で、家を始めとする、色々な建物を作り出すことが出来る。もう、わくわくして仕方がないのであります。

 

 

ところで、設計図面を理解するということは、熟練のいる作業だと思われます。素人が見ても、何が描いてあるのか、理解できないでしょう。私も今まで、その口でしたが、最近、ようやく、図面の「面白さ」のようなものが、分かって来始めました。私は、建築雑誌というものも割と見ますが、そこに写っている建物の写真と、併記してある図面を見比べることで、建物の出来方が本当に良く分かるのです。図面を見て、写真のような建物を頭の中でイメージ出来る、といった段階には、まだ達していませんが…。

 

日々、勉強。もう、何が何でも、がむしゃらに、この世界で生きていきます。私は、この世界で生きていけることに、一点の曇りもなく、幸せを感じています。

 

 

最後に、今聴いているCDを。

 

UK ブラック

UK ブラック

 

 

キャロン・ウィーラー『UKブラック』。写真はありませんが…。

 

クラブ・ジャズ?アシッド・ジャズ?グラウンド・ビート??とか、そこら辺の音楽です。1990年前後に、イギリスで流行した、クラブで踊れる音楽です。このキャロン・ウィーラーという人は、SOUL Ⅱ SOULというグループの、ヴォーカリストです。

 

このアルバムの中の、「リビン・イン・ザ・ライト」という曲が、私は大好きなんですね。ポップさとクールさが、絶妙なバランスで混じり合った、名曲だと思うのです。当時は、日本でもよく流れていたみたいです。

 

 

それでは、また、近いうちに書きます。今後もよろしくお願いします。

 

 

 

 

現場って…。

私は、平日は、建設現場で働いています。

 

現場というものは、面白いですが、大変なところですが、面白いです。

 

なんつーか、ごった煮の鍋みたいなもんです。

 

ただし、鍋にちゃんと枠があるように、現場には、「仮囲い」という名の、ちゃんとした枠があります。

 

「仮囲い」というのは、現場を囲っている、あの背の高い壁のことです。

 

これがあるせいで、一般の人は、この囲いの向こうで何が行われているか、見ることが出来なくなるわけです。

 

そこには、一つの社会があります。

 

主従関係もちゃんとありますし、民主的な社会でもあります。

 

しかも常に、上下関係が崩壊する、「革命」の波乱の余地を含んでいます。

 

この、あまりにも特殊な世界、内実を知っている人は、業界関係者しかいないのでしょうが、別に悪いことをしているわけではないので、なんだか私は、この閉じられた社会を、広く一般の人に紹介したいという気が、常に心の中で渦巻いているのであります。

 

ただ、私もまだこの業界、経験が浅い方です。他の人よりは、かなり深くこの業界に踏み込んでいるとは思いますが…。

 

いつか、何年後か、何十年後か分かりませんが、この建設現場をテーマに、小説を書いてみたいという気持ちが、私にはあります。

 

今の私では、書くにはまだまだおぼつかないところがあるのです。

 

じっくりことこと、自分の中で、その内容を煮詰めていくつもりであります。

 

 

 

さて、話は変わりまして、定番の(?)、今部屋で掛かっているCDコーナー。

 

 

コンピューター・ワールド

コンピューター・ワールド

 

 

テクノって、どうでしょう。YMOだとか、エイフェックス・ツインだとか、この音楽に関しても、巨匠はいます。

 

でも、どうなんでしょう。

 

所詮、コンピューターの奏でる音楽ですよ。

 

「音楽っつうもんは、人間が歌って、演奏して、初めて成り立つもんやろけ。」

と、人は言うでしょう(言わないか?)。

 

私も、昔から、割とそっち派です。

 

特に、ロックやジャズなんかを好んで聴いている私は、その演奏の、微妙な揺らぎ(グルーヴとも言います)に、大きく魅力を感じる所であります。

 

テクノなんて、リズムやテンポは正確無比なんでしょうが、それが逆につまらないんやないやろけ。

 

…、などと思っていたのですが、…これが、…なかなか…。

 

うーむ、人をイメージだけで、決めつけてはいけないように、この音楽も、イメージだけで云々言うのは、あまりよくないのかもなぁ。実際、YMOとか好きだし。

 

もちっと、聴き漁って行こうかと思います、テクノ。

 

 

ということで、今回は、建築に関しては、お勉強感の全く無い内容。

 

まあ、ちょっとした意思表明ではありましたが、これが本当に実現するかどうか…。

 

まあ、気長にやっていくつもりです。

 

それでは。

ラーメン食べたい。

ラーメン構造って、聞いたことありますか?

 

柱と梁がしっかりと結びついていて、頑丈な建物の作りなのだとか。

 

枠組みがしっかりしてるから、窓とか間仕切壁とかを、わりかし自由に設けることが出来るそうな。大きい開口部を設けても、建物が崩壊しないのですね。もうけもうけ。

 

ちなみに、ラーメンとは、つけ麺やイケメンの類のものではなく、ドイツ語で、枠、フレームのことを指すのだそう(Rahmen)。

 

 

ちなみに、今部屋で掛かっているCDは、スマッシング・パンプキンズ『メロンコリーそして終りのない悲しみ』。

 

 

 

実は今日、私が足繁く通う、disk unionにて、『メロンコリーそして終りの無い悲しみ』のデラックス・エディション(DVD付)を、購入してしまったのだ!

 

 

 

中古で、10,980円。安い!(高い…)。いや、高いけど、安いんです。私のように、中古CD集めをしている者にとって、1万円の出費というものは、1年に1,2回あるものです。レア盤で1万というのは、私の場合馬鹿馬鹿しくてあまり買いませんが(せっかく中古なんだから、新品より安く買わなきゃ。)、このようなボックスものだと、どうしても1万円付近まで行ってしまうんです。まあでも、CDの枚数も多いし、そう高い買い物でもないわけです。(さすがに、3万、5万の買い物はしません。)

 

 

あ、何の話でしたっけ?あー、ラーメンでしたね。ちなみに私は、ベビースターラーメンもちょくちょく買います。地味な出費が多くて、お金が貯まりません!

 

 

ああ、そのラーメンじゃなかったのでしたね。えーと、話を戻すと、ラーメン構造に似たものとして、壁式構造というものがあるんです。ラーメン構造が、フレームで支えるとしたら、壁式構造は、面で支えるのです。面(麺ではない)というのは、つまり壁や、床の面のことですね。壁や床に、建物に掛かる負荷を、負担させるわけです。ちなみに、壁の中でも、仕切りとしての役割よりも、負荷に耐えさせる役割を強化した壁のことを、「耐力壁」と呼びます。

 

 

更にもう一つ、構造を紹介すると、シェル構造、というものがあります。「シェル」とは、「貝殻」のことで、あの貝殻のような、微妙な曲面を、建築に応用したものなのですね。円筒形や、球形といったシンプルな曲面がやはり多用されますが、最近は、コンピュータを利用した、「自由曲面」と呼ばれる複雑な曲面を用いる例も増えています。

 

そういう、複雑な曲面を使用している建築家で、私が大好きな建築家は、フランク・O・ゲーリーです。

 

彼の建築の特長は、曲面の美しさにあります。複雑なのに、全く雑な感じにならない、滑らかな曲面の使い方をする方なのであります。

 

私も、将来もし設計の仕事をすることが出来たら、ゲーリーみたいに、「曲面の魔術師」(私が名付けた)とまでは行かないまでも、効果的に曲面を使用したものを設計してみたい!…センスを磨かねば…。

 

 

とまあ、今回も何だか雑然とした内容になってしまったが、このような感じでこれからもブログを続けていきます。くだらないことも書いてますが、これが私の書くときの温度みたいなもんです。こんな感じですが、これからもどうかご贔屓に。

「間取り」とは何ぞや?

さて、最初の話題は、「間取り」とはどういうものなのか、ということです。

 

とある百科事典によれば、「間取り」とは、建物内部の部屋の配置計画を言うそうです。そして、その目的は、住宅などの建物の平面図上において、部屋の広さ、相互関係、方位などが、住みやすく健康的であるようにすることにあるそうです。

 

「間取り図」、よく目にしますよね。一人暮らしを画策していて、不動産屋なんかに出掛ける人は、もう何十もの間取り図を見るんでしょうね。

 

私自身は、1回だけ、不動産屋に行ったことがあるだけです。一人暮らしをしようかと思いまして…。結局、止めたんですが…。

 

年齢は、恥ずかしいので、今は伏せておきますが、恥ずかしながら、私は、両親と同居しています。無論、独身です。………悔しい。もう33なのに!!!(言っちゃった。)

 

 

…とまあ、いきなり軽い暴露から始まったわけですが、ダサいという声には耳を塞いで、よくよく考えてみると、非常に住み心地のいい家なんですね、この私が育った家は。

 

一般に、一般人(お金持ちじゃないということ)が購入する家というものは、大抵が何らかの問題がある物件であることが多いように思う。例えば、「狭い」、「細長い」、「斜め」など。

 

私の家は、というと、「狭くない(広いとは言い難い)」、「四角い」、「斜めってない」など、意外といい物件なのである。庭もあるのだが、庭の延長上に、空き地があるという好物件。

 

設計士の親父が、目を光らせて探し当ててきた土地なのであった。まあ、その辺は、さすがというか。

 

とまあ、この住み心地の良さに安住して、婚期が遅くなっているという事実は否めないのだが…。

 

 

今その家の自分の部屋で聴いているのが、ジェイムス・テイラー『ダディーズ・スマイル』。

 

 

ダディーズ・スマイル(紙ジャケット・生産数限定)

ダディーズ・スマイル(紙ジャケット・生産数限定)

 

 

『親父のほくそ笑み』。。。もう私自身、ダディーになっててもおかしくない歳なのだが、なんだかんだで結婚をこの歳まで逃してきたのです。

 

こういうこと書いている時点で、哀れな30男臭が漂ってきそうですが、実際のところは、仕事、私生活共に、地味ながら張りのあるものなので、そこはまあいいのである。

 

ただ、私も建築の仕事を始めて、もうすぐ丸3年。仕事をし、本を読み、「建築」というものの外観は大方掴めたつもりでいる。あとは、個々の事象を、深く掘り下げて理解していくことだ。

 

…と言いつつ、「間取り」の定義さえ曖昧であった、私。ちなみに言えば、私は「設計」の仕事をすることを目標としている。現在は、現場で「施工」の仕事を、やっております。

 

「施工」もそれなりに楽しくはあるのですが、なんだかんだで親父の仕事を見ていると、「設計」に気が惹かれてしまうのである。

 

まあ、そんなにやりたいなら、やれよ、という話です。やりたいのですが、きっかけが掴めないのであります。

 

というわけで、「間取り」から始めようと、思った次第であります。

 

 

まず、考えてみる。

 

どの家にも必要な「部屋」は、どんなものがあるか。

 

まず、LDKですね。

 

リビング、ダイニング、キッチン。

 

リビングとは、居間ですね。「居間でしょ。」と、誰かが言ってたような、言ってなかったような…。

 

ダイニングとは、食事室ですね。テーブルで食事をする家もあれば、掘りごたつで食事、なんていう家(うちだ)もあるようです。

 

リビング、ダイニングは、それぞれ8畳からが目安だそうです。ちなみに、1畳は、181.8㎝×90.9㎝(1間×半間)、1坪が、1間×1間、畳2畳分になるそうです。メモメモ。

 

 

いいんだよ、別に。3年もやってて、こんなことも知らないの?と言われようが、何されようが。大体、建築の学校出てないし、さらに言えば、文系だし、もうゼロから始めるつもりで始めたんだから、この仕事は。

 

 

…おっと、少しばかり投げやりになってしまった。ちなみに書いておくと、1寸は、3.03㎝、1尺は、30.3㎝、1間=6尺ということになるようである。いいんだよ、別に、これ知らないでも、これまで生きてこれたんだから…。

 

あれ?何の話してたんだっけ…。そうそう、L、Dと来て、K、キッチンである。キッチンにも色々な種類があるようだが、それはまた後日。

 

LDK以外の「部屋」と言えば、まあ個室ですね。夫婦の寝室や、子供室  があります。あと「水廻り」なんてのもあります。

 

「水廻り」とは、浴室・洗面所・トイレなどの、水を使う箇所のこと。これらは大抵、1か所に纏めるか、隣り合った部屋とすることが多いようですね。

 

他の間取りとして考えるべき部分は、玄関、廊下、階段、収納などでしょうか。

 

 

ちなみに今部屋で掛かっているCDは、上原ひろみ『ビヨンド・スタンダード』

 

ビヨンド・スタンダード(通常盤)

ビヨンド・スタンダード(通常盤)

 

 

 

上原ひろみの家は、さぞデカいんだろうなあ。なんたって、グラミー・ホルダーである。

 

ピアノ室なんかを、間取りに入れたい、お洒落なご家族も、相当数いるんでしょうね。

 

後は…、駐車スペース、とか?ちなみに私は、車に乗らないので、おそらく縁の無いスペースです。

 

うーん、こんな感じだろうな。ほんとざっくり言えば。

 

 

今回は、導入として、「間取り」というものに、少しだけ触れてみました。これからここを掘り下げていくのか、はたまたもう別の話題に移るのか。気まぐれで、大雑把な私に付いて来れる方が、ほんの少しでもいて下さると、私も書くのに張りが出るのでございます。

 

目的は、家を建てる、という問題に、生涯必ずぶち当たるが、何から調べればいいか分からない方と、一緒に情報を共有することにあります。3年間の建設業界での経験を生かして、少しでも指南役になっていければいいな、と思っています。

 

それでは、また次回、よろしくお願いします。

「即興」の速さに、「建築」は追い付くことが出来るか?

初めまして。

 

この度、【建築インプロヴィゼーション】を開設致しました。

 

 

どんな仕事もそうですが、「建築」は特に、「速さ」を要求される仕事ですよね。

 

「設計」もそうです。「施工」もそうです。

 

ちんたらやってたら、莫大な損失が発生してしまうわけです。

 

ただ、いくら速く仕事をしようと思っても、そこにちゃんとした知識や経験といった「蓄積」が無ければ、何から手を着けていいのかもわかりません。

 

より「速く」仕事をするために、より多くの「蓄積」を増やす。

 

このブログは、そのためのブログです。

 

内容としては、「建築」の様々な事項に関する考察や、「建築」という私自身の日々の仕事の中での所感など、「建築」を切り口に、自由無碍に書いていくつもりです。

 

そして、その目標地点は、私の好きなロックやジャズの、ソロ部分、つまり「インプロヴィゼーション」の精神が、「建築」にも応用出来ないか、いや、出来るはずだ、出来るまでやったる!といったところでしょうか。

 

なので、音楽の話題も、ちょくちょく入れようかな、とも思っています。

 

まあなんとも見切り発車ですが…。

 

皆さんはどう思われるか判りませんが、真面目にやります。

 

でも、長く続けられるように、肩の力を抜いてやっていくつもりです。

 

どうか、長い目で、温かい目で、見守っていて下さい。

 

 

それでは、【建築インプロヴィゼーション】、始まりです。